第2回「ちぶプロ・セミナー」を開催
一般社団法人麗澤校友会、麗澤大学麗澤会主催の「ちぶプロ・セミナー」が、7月19日(木)16:30~18:00、本学教職員、学生を対象に校舎あすなろ2505教室で開催されました。
このセミナーは、初代学長廣池千英先生の没後50年を記念した麗澤校友会による「ちぶプロ」(廣池千英先生を偲び、その生き方に学び、次世代へ継承するプロジェクト)の一環です。第2回目となる今回のセミナーは、本学の江島顕一学校教育研究科准教授を講師に「廣池千英の教師論・道徳教育論」と題して行われました。
江島顕一講師は、戦後を対象に千英先生の教師論・道徳教育論を思想面と実践面から述べられました。特に千英先生の思想は麗澤大学学長に就任した昭和30年代半ば以降から積極的に論じられたとされ、教育の三つの柱として千英先生が挙げられた①教育の指導理念の確立、②良き教師を得る、③良き環境を作るという視点や、教育者の使命感などを、千英先生自身の言葉(講演記録・訓示・挨拶など)から示されました。また、国際的な日本人の育成を詠い国語と歴史をしっかりと学び日本を知る教育が重要であるとの考え方や、麗澤大学教職課程と道徳科学研究所教育者研究会を通じて、教員の養成と育成に力を注いだことなどが紹介されました。
参加者からは、「当時の時代背景から“国際的日本人”の本質的な意味をどのように捉えるべきか」「創立者の意思をどう継承し、戦後の社会をどう変えようとしたか」など積極的な質問とともに、当時の千英先生の学生との家族的な関わり方などについて参加者も交えて活発な意見交換が行われました。
終わりに、黒須里美麗澤大学麗澤会会長から「今回の議論をさらに発展させ、ちぶさ先生を知る世代と現役生みなで麗澤教育を考える」機会として、ちぶプロのイベント、「麗澤教育を語る会」9月29日(土)10:00−12:30(廣池千九郎記念講堂)が紹介されました。当日は「麗澤おかえり!ただいま!!フェスタ」と称して、昼は新食堂「けやき」にて麗澤高校創立70周年との合流した記念会食会も行われます。詳細と申し込みは本WEBにて。