【開催報告】麗澤大学英語劇グループG・バントック先生とM・トリキアン先生の来日周年を祝うイベント

 長い歴史を持つ麗澤大学英語劇グループの前顧問(現アドバイザー)ギャビン・バントック先生と現顧問マーウィン・トリキアン先生(外国語学部准教授)の来日50周年と30周年を祝うために、2019年9月21日(土)の本学キャンパスに、多くの卒業生や関係者が集い、記念行事が盛大に開催されました。

15:00からは、両先生演出でOB劇団による『俊寛(Shunkan)』の英語劇公演が行われました。平家討伐の鹿ケ谷の陰謀が露呈して鬼界ヶ島に流された俊寛僧都の悲劇を扱った歌舞伎作品をバントック先生が英語翻案した脚本を用いて、卒業生と現役生および関係者の精鋭からなるプロダクション・チームが、春先から準備を重ねてきた成果です。主役の俊寛は、山田治さん(国際経済学科卒59期、大学院比較文明文化専攻修了61期)が哀感たっぷりに見事に演じ切りました。そして、麗澤中・高等学校の森川嘉之教諭(イギリス語学科卒39期)と林大輔教諭(英語学科卒63期)、最近の卒業生・鈴木隆大さん(国際交流・国際協力専攻卒76期)や現役学生の和智太誠さん(グローバル人材育成専攻4年)や渡辺藍史さん(英語・英米文化専攻4年)らが素晴らしい演技で脇を固めました。36期生から現役の大学1年生(82期生)まで、そしてバントック先生の明徳義塾中・高等学校での教え子たちを含む多様なメンバーが、見事なチームワークでこの悲劇を演じ、観客から大喝采を博しました。

 17:30からは、学内のひいらぎを会場に、田中俊弘(外国語学部教授、英語学科卒49期)の司会で、The GB50 & MT30 Grand Partyと題した記念パーティが賑やかに開催されました。主賓であるバントック先生夫妻とトリキアン先生夫妻を中心に、英語劇やESS、そして野球部などでバントック先生とご縁があった30期以降の卒業生、そしてトリキアン先生と英語劇で共に活動してきた卒業生と現役生など、さらには廣池幹堂理事長、竹政幸雄常務理事、堀内一史麗澤大学副学長などの参加も得て、卒業生のお子さんを含めると130名を超える、そしてバントック・トリキアン両先生の教え子だけでも上下52歳の差がある参加者が、それぞれ両先生への感謝を伝え、懐かしい同窓生たちとの再会を楽しみました。

バントック先生の来日前からの知人であり、長年の盟友である田中駿平名誉教授の乾杯で始まり、最初の教え子の一人である松浦幸夫さん(イギリス語学科卒30期)の中締め、そして集合写真の撮影で幕を降ろしたパーティでは、廣池理事長からのバントック先生夫妻とトリキアン先生夫妻への記念品贈呈と心の込もったお祝いのスピーチを頂戴したのをはじめ、参加者の代表たちからも、それぞれ両先生への熱い思いが伝えられました。また、バントック先生と親交のある歌舞伎役者・松本白鸚氏からのお祝いのメッセージも司会によって代読されました。そして、長年英語劇グループやOB劇団の音楽を担当している永森久隆さん(イギリス語学科卒37期)と澤田次郎さん(イギリス語学科卒47期)の歌(両先生の周年を祝って作られた“Eighty Yeas to Remember”と、バントック先生作詞・永森さん作曲で、かつてはESSのクラブ・ソングだった“I Have a Longing”)が花を添えました。

 多くの参加者にとって、麗澤大学英語劇グループの伝統を再認識する素晴らしい機会となりました。ご参加・ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

なお、麗澤大学麗澤会をはじめ竹政幸雄常務理事、徳永澄憲学長、堀内一史副学長、岡田幸麗澤幼稚園園長、そして多くの卒業生からお祝い金や協力金をいただいたことでこのイベントが実現可能になりました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

麗澤大学の英語劇活動は、大学開学以来の伝統ある取り組みですが、50年前にバントック先生が顧問となって以降、ますます本格化してきました。そしてバントック先生の甥マーウィン・トリキアン先生が現在も演出家兼顧問を引き継ぎ、年に3つのプロダクション(4公演)を上演し続けています。麗陵祭期間中の2019年11月2日(土)とその翌週9日(土)に予定されている今年の本公演では、『不思議の国のアリス』を上演する予定です。多くの皆様のご来場をお待ちしています。

(文責:田中俊弘〔外国語学部教授〕)

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