【開催報告】中山理特任教授、松田徹教授の最終講義を開催

1月16日(月)、前学長である中山 理特任教授と外国語学部 松田 徹教授の最終講義が行われました。

中山特任教授は、上智大学大学院博士前期課程英米文学専攻を卒業後、1978年に麗澤大学外国語学部イギリス学科助教授に。その後、外国語学部教授、学部長を経て2007年から2019年の12年間、第5代麗澤大学学長を務められました。また、麗澤大学大学院学校教育研究科の新設にもご尽力され、設立後は、「道徳教育特殊研究(海外の道徳教育)」、「道徳教育特別研究」など本学が開学時から重視している道徳に関する科目を担当されました。また、学内だけではなく著書の出版や国内外で道徳教育に関する講演会を実施するなど献身的に道徳教育に取り組まれてきました。中山特任教授の麗澤大学への貢献につきましては徳永学長と堀内副学長より説明がありました。

最終講義のテーマは「どのようにして学びを楽しみ知的座標軸をみつけたか」。オンライン参加者を含め在学生、卒業生、教職員など関係者が数多く参加し、熱心に耳を傾けていました。

講義は二部構成になっており、第一部では中山特任教授の専門分野であるイギリスの詩人ジョン・ミルトン研究のきっかけとなった麗澤大学の恩師や、上智大学院、エディンバラ大学で世界的な学者から指導を受けたエピソードを交えながら知的座標軸の見つけ方をお話しいただきました。
第二部では「書物の破壊力」というテーマで、故渡部昇一氏が書き残した遺稿の出版(『幸福なる人生』育鵬社 2020年)をきっかけに、進化論をめぐるダーウィンとウォレスの知的優先権をめぐる議論に渡部氏と花を咲かせた経験を伝えていただきました。

最後に講義の締めくくりとして、運命の「運」は人が運んでくれることを意味するものなので、人との出会いを大切にし、感謝してもらいたい、そして皆さんがこの宝の山である麗澤大学でも素晴らしい出会いがあることを心から祈念すると結ばれました。

学長時代を含め、これまで麗澤大学の道徳教育の充実のため、学問的、教育的にも尽力された中山教授のグローバルな業績もさることながら、ご家族や教え子の卒業生らが参加した温かい会場の雰囲気がとても印象的でした。聴講した学生からも最終講義で大切なことを学び、感動したという多くのコメントが寄せられました。

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松田教授は、立命館大学大学院文学研究科史学専攻東洋史専修博士前期課卒業後、1985年に麗澤大学外国語学部中国語学科に助手に。1986年に北京煤炭管理幹部学院へ日本語教師として派遣。帰国後、助教授、准教授を経て教授になられました。

最終講義には、卒業生を中心に、在学生、教職員約60名が会場に駆けつけました。中にはお子様を連れて参加した卒業生も何組かいらっしゃり、松田先生の人望の厚さが伺えました。

今回の講義のテーマは「中国を見つめて~37年の軌跡~」。中国との関わりや、専門分野である「中国史」を研究するきっかけ、これまでの研究活動の軌跡を辿りました。

現地で日本語教師をしていた1986年頃と最後に訪中した2019年を中心に中国の昔と今を松田先生が自ら撮影した写真を交えながら比較していき、当時の写真や驚きのエピソードに、会場は何度も温かい笑顔に包まれました。

37年間の研究活動を振り返った後、参加者、そしてご自身に向け「活到老学到老(習うは一生)」という中国のことわざを述べ、最終講義は締めくられました。

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中山特任教授、松田教授、これまで沢山のご指導をありがとうございました。

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